サービスとは
飲食店で働いていた頃のお話。
沖縄ライカムにあるオシャレ系ディスカウントショップ。
300~500円でボウルやカトラリーボックスなどが揃う
IKEAのような店だ。
たまたま見つけたカトラリーBOXなどを購入した。
最近の雑貨屋は、袋詰めなどもセルフで行うことが多い。
ここもその中の1店舗だ。
片手が買い物袋を持っていたために、
購入したかごを片手で持てなかったので
閑散とした店内の男性レジ店員さんに
アチラまでお願いできますか?と
尋ねたところ。
ご自身でお願いします。と
ぶっきらぼうに返答が来た。
まるで、宣言書にサインしたかのうな
威風堂々としたそのツラは、
ラーメン屋の店主がこだわりを語っている
時のような無愛想さを連想するに容易いものだった。
なるほど、ディスカウントショップはサービスもディスカウントなのか。
買い物袋を先に袋詰コーナーに置き、カゴを取りにいこうとしたら
みかねたのか、女性店員が持ってきてくれた。
私に一礼を済ますと仕事に戻っていった。
本当に使えないヤツまで採用しなくてはならない
サービス業に嫌気がさした瞬間でもあった。
使えないやつに出くわすと、事故みたいな感覚になる。
あーまたか、と。
使えないヤツを使えるようにするには、こちらの目線を
下げなくてはならない。そして
できない理由に寄り添い、できるようになったら
感謝の念を伝える。まるで介護だ。
使えないヤツは、欲しいものだけは立派だ。
こちらが嫌がることを平気でいってくる。
優秀な人材に出会うためには、業界の常識を
変革させる必要がある。
使えない人材を使えるようにするには、
私はこういうやり方で試す。
そいつらを座らせて料理の置き方の手本をみせる。
そう!
皿が割れるかもしれないほど大胆に投げつけて見せる。
そして尋ねるんだ。
いま、イライラしたか?と
コレでイライラしなかったヤツは
この仕事に向いていないと告げる。
少しでも、イラつきや驚いたなどと
話す者にはその仕事の才能があると告げる。
もっとこうすれば良いのになど
改善を語れる者はサービス精神の
種から芽がでた瞬間だ。
大事なことは、人に対して自分なりの
物差しをもつことで、あきらめる選択が
肝心ということだ。