賃貸物件の「定期借家」とは？中途解約できるのかも解説

お部屋探しをしている方にとって、賃貸契約の種類は重要なポイントです。
とくに、定期借家契約について知っておくことは、後々のトラブルを避けるためにも大切でしょう。
そこで今回は、定期借家とは何か、普通借家との違い、中途解約や更新について解説していきます。

定期借家とはなにか

定期借家とは、契約期間があらかじめ定められており、その期間が終了すると契約が終了する賃貸契約のことです。
この契約は、契約期間終了後に自動的に更新されないため、更新を希望する場合は再契約しなければなりません。
一方、普通借家契約は契約期間が終了しても自動的に更新されることが多く、借主にとっては長期的な居住が可能です。
定期借家契約は、貸主が特定の期間だけ物件を貸したい場合や、契約終了後に自分で使用する予定がある場合などに見られます。
また、定期借家契約には、契約期間中に解約できるかどうかの規定が含まれることが一般的です。
このため、契約前に契約内容を十分に確認し、自分のニーズに合っているかをしっかり確認するようにしましょう。

定期借家契約の賃貸物件は中途解約できる？

定期借家契約では、原則として契約期間中に中途解約はできません。
なぜなら、契約期間が定められているため、契約終了までの期間は契約が継続されることが前提となっているからです。
しかし、解約権留保特約が契約に含まれている場合、この特約に基づいて中途解約が可能となることがあります。
解約権留保特約とは、特定の条件下で契約期間中に解約を認める条項のことです。
また、中途解約権を行使できる場合もあり、たとえば転勤や介護などのやむを得ない事情がある場合に認められることがあります。
中途解約を希望する場合は、契約書に記載されている特約や条件を確認し、貸主に相談することが重要です。
契約内容に基づいて、適切な手続きを踏むことで、スムーズに中途解約が進むことが期待できます。

定期借家契約は契約更新できないの？

先述したように、定期借家契約では、契約期間が終了すると自動的に契約が終了します。
そのため、更新を希望する場合は、新たに再契約を結ぶ必要があります。
これは、定期借家契約が自動更新されないため、貸主と借主が再度契約内容を確認し、合意する必要があるためです。
しかし、貸主が更新を拒否する場合、再契約ができないこともあります。
このため、契約期間終了前に貸主に更新の意思を伝え、再契約の可能性を確認することが重要です。
また、再契約時には、契約条件や賃料の変更がおこなわれることがあるため、詳細を確認しておくようにしましょう。
再契約ができない場合、契約終了時に退去する準備を進めることが求められます。

まとめ

定期借家契約は、契約期間が定められており、自動更新がないことが特徴です。
中途解約は原則としてできませんが、特約や特定の条件下で可能な場合もあります。
更新を希望する場合は、貸主と再契約を結ぶ必要があり、事前の確認が重要です。
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