親子リレーローンとは？親が亡くなる場合の対応とペアローンとの違いも解説

親子リレーローンは、親子が協力して住宅ローンの返済をおこなう特有のローン方式です。
とくに高額な住宅の購入を目指す方に利用されますが、親が返済中に亡くなるリスクやペアローンとの違いについても知っておく必要があります。
ここでは、親子リレーローンの特徴や注意点についても解説します。

親子リレーローンとは？特徴と利用のポイント

親子リレーローンとは親子が連携して住宅ローンを支払っていく形式で、親が一定の期間返済をおこなった後に、子へ引き継がれる仕組みです。
このローンは家族が同居するためや、借入額を増やしたいときに効果的な選択肢です。
親子が収入合算をして返済をおこなうため、高額な借入が可能になり、理想のマイホーム購入が実現しやすくなります。
ただし親が亡くなる場合は残りの返済を子が担い、返済期間が長引く可能性もあるため、将来の子の経済状況に大きな影響が及ぶ場合を意識する必要があります。
また収入を合算し、毎月の返済額が抑えられる一方で、合算の条件によっては親が初期に高額な返済負担を引き受けるケースもあり、家族全員での返済計画が重要です。
さらに親が高齢である場合、亡くなるリスクを見越して返済期間が短く設定される場合もあるため、慎重に計画を進める必要があるでしょう。

親子リレーローンで親が返済中に亡くなったときの対処法

親子リレーローンの返済期間中に親が亡くなる事態が生じた場合、親が加入していれば団体信用生命保険（団信）が適用されるケースが一般的です。
団信とは、契約者が亡くなった場合にローンの残高が免除される保険です。
団信が適用される場合、ローン残高が免除されるため、子の返済負担が軽い状態で住み続けられます。

一方、親は団信に入れない場合もあり、その場合は子がそのまま引き継ぐ必要があります。
団信の加入が子のみである場合、返済義務が子にそのまま引き継がれるため、事前にローンの契約内容をよく確認するのが重要です。
もし返済が厳しい状況に直面する可能性がある場合には、貯蓄の積み立てを検討するといった予防策をとりましょう。

親子リレーローンとペアローンの違いを比較

親子リレーローンとペアローンは、それぞれ異なる特徴を持っています。
ペアローンは親子それぞれが別々に審査を受け、各自の収入や信用に応じて契約内容が決定されるため、契約は2本です。
そのためそれぞれ自分のローンを返済していきます。
また、返済期間はそれぞれの年齢や収入に合わせて設定できるため、柔軟性が高いと言えるでしょう。
一方親子リレーローンでは、親が最初に返済を開始し、その後に子が返済を引き継ぐ形で1本のローン契約として進行します。
これにより、親が亡くなる事態になり返済義務が終了した後は、子がローンを引き継ぐ必要があるのです。

まとめ

親子リレーローンは、負担を分担しながら高額な住宅を購入できる利点があります。
その一方で、親が亡くなったときの返済の負担などリスクもあります。
ペアローンと比較しながら、自身や家族に適した選択肢を見極め、安心して住宅購入に臨めるよう備えましょう。
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