背徳の巨大クッキー

ハイカロリーの逆襲
おしゃれなハイカロリーを街は望んでいる
「背徳の巨大クッキー」伸び盛り
ギルティーズ、立ち上げ1年半で25店
1枚700キロカロリーでも10代~20代女性ペロリ
ドーナツブームの次はこれ・・・・?
巨大クッキー専門店「GUILTY'S」が
急速に店舗網を広げている。
子どもの顔が隠れるほどの大きさのクッキーは
1枚あたり700キロカロリーを超える。
ラーメン1杯分に相当するハイカロリーだ。
まさに食べれば罪悪感に一直線の
”カロリー爆弾”が10~20代の女性を魅了している。
一番人気の「ココアマシュマロクッキー」は720キロカロリー
「直径13cmもある特大のビックソフトクッキー」
カラフルな袋から取り出した大きなクッキーを
真ん中から割ると、中から厚切りベーコンなどの
ゴロゴロの具がのぞく・・・・。
ビッグソフトクッキーの5種類セットは
カラフルなデザインの箱に入っている。
350万回以上も再生されたインスタグラムのリール動画。
紹介されているのはオールハーツ・カンパーニーが
立ち上げたビッグソフトクッキー専門店
【ギルティーズ】だ。
オールハーツ・カンパニーの主力ブランドは
全国に約80店舗を展開するベーカリーショップ
「ハートブレッドアンティーク」
30~50代の女性や家族連れを中心に人気を集めてきたが
新たな層の開拓を狙って2023年にギルティーズを立ち上げた。
クッキーは平均770キロカロリーで
最もカロリーが高い種類に至っては
820キロカロリーを超える。
もはや牛丼やラーメンに匹敵するエネルギー量だ。
オールハーツ・カンパニー、マーケティング本部の
加藤美衣奈さんはギルティーズの商品について
「有罪という意味のブランド名そのものの背徳感。
カリカリでなく、しっとりした食感なのでくどさがなく
全部食べきれてしまう」と笑う。
人気の理由の1つはインパクトある見た目だ。
一番人気の「ココアマシュマロクッキー」(10日時点480円)
温めると中のマシュマロが伸びる様子が話題に。
クッキーのトッピングとしては珍しいベーコンを3枚乗せた
「厚切りベーコン&じゅわっとメイプル」(同560円)も
SNSで注目を浴びる。
23年6月に都内で開業した1号店は
「焼き上げても次々売れてしまう」ほど
人気となった。主な客層はこれまで
ベーカリー店などへの来店が少なかった
10~20歳前半の女性だ。
シャクシャクの焼きリンゴとトロっとした
キャラメルソースをあわせた
「キャラメルアップルクランブル」など
計5種を用意し、遊び心と楽しさで購入意欲を高めている。
店舗網は立ち上げからわずか1年半ほどで
25店舗まで広がった。加藤さんは
「かなり勢いがあるブランド」と語る。
出店ペースの早さを支えているのはハートブレッドアンティークなどの
既存店内に併設していく出店スタイルだ。
調理で必要な共通機材などをそのまま使えるため、
出店コストを大幅に抑えることができる。
今後も出店を続けて、25年1月末までには
計27店舗まで拡大する見込みだ。
韓国風フルーツあめ「タンフル」やクロワッサンを
プレスしながら焼いた「クルンジ」など
新しいスイーツブームは韓国から波及することが
増えている。ギルティーズも韓国で人気の
特大クッキーに着想を得て企画された。
”本場”のブランドが日本市場を狙う動きもある。
顔が隠れるほどの大きいなクッキーで話題になった
韓国のカフェ「グレインバウンダリー」は
8月に日本に初めて上陸した。
スイーツのテーマパーク
「自由が丘スイーツフォレスト」(東京・目黒)内に開業した。